名歌手 ジョー・スタッフォード

JO STAFFORD   America`s most versatile singing Star
 私がジョー・スタッフォードの名を初めて知ったのは、小学4年生位の時であったか。
兄がシングル盤を買ってきて聴いていて、それが耳に入ったのである。曲名は「霧のロンドンブリッジ」だ。伸びやかで自信に満ちた歌い回し、今思えば、アメリカンポップスの神髄に触れたようなカルチャーショックだったのであろうか。私はずっと、この人の名を記憶していた。しかし真面目に聴き始めたのは、40代を過ぎてからだ。気がついたら、CDを11枚も買ってしまった。中でも一番のお勧めは、何と言っても、「エンブレイサブルユー」と「君は我がすべて」だ。彼女自身も「君は我がすべて」が一番好きだと言っている。このCDは比較的入手しやすい。しかし、エンブレイサブルユーのベスト盤は中々入手できなかった。戦前のトミードーシー楽団をバックにした吹き込みは歌に起伏がなくベストではない。探し出すのに苦労したが、表題のCDが輸入盤で売っているのが分かった。夫君のポールウエストン楽団をバックにして歌ったものだ。この二つの
名曲、私は彼女の歌唱が最高だと思っている。
 他には彼女のルーツであるスコットランド民謡を歌ったCDがあるが、これも泣けるほど感動的だ。